受変電設備とは
受変電設備とは、電力会社から供給された高圧の電気を,施設で利用できる電圧まで電圧を低下させる設備で、ビルや工場には必ず存在します。
故障すると、停電事故や波及事故、感電・火災など、様々なトラブルが生じてしまう可能性があるため、定期的に点検を行うことが法令で定められています。
受変電設備を構成する各機器には耐用年数があるため、保安点検で指摘を受けた事項に対し、機器の修理・交換を行う必要があります。
主な工事種類
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トランス更新
受変電設備において、変圧を行うのがトランス(変圧器)です。巻き線の温度上昇によって消耗し、一般的な耐用年数は10~15年と言われています。交換をすることで省エネ効果を実現することもあります。
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トランスオイル交換
トランス内部には絶縁油と呼ばれる電気を通さない特殊なオイルが入れられています。絶縁と冷却が主な役割ですが、長年使用していると酸化などで劣化してしまう消耗品です。定期的に交換する必要があります。
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高圧遮断機の交換
高圧遮断機とは、短絡電流や過電流が起きた際に回路を遮断し、故障から防ぐ機器です。指定された時間内にしっかりと遮断機が機能しない場合は、交換をする必要があります。
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分電盤(ブレーカー)の交換・増設
電気は、受変電設備を通して各分電盤へと送られます。分電盤には漏電防止の役割もあり、遮断機などの内部機器が破損している時には交換が必要です。また、新たな場所に電気を送る場合は増設工事を行います。
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接地(アース)の改修
電気設備が不具合を起こした時、電気の逃げ道として地面に金属棒を打ち込んで接地(アース)します。この接地線ならびに接続部に損傷・弛みがあった場合に改修工事を行います。
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熱対策(換気扇の取付・交換)
閉鎖型(キュービクル式)の場合、内部に熱がこもって温度が上昇してしまいます。高温環境では稼働ロスが生じたり、不具合が発生する可能性が高まるため、換気扇を取り付けて熱を外に逃がす必要があります。
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錆び対策
キュービクルは、様々な機器が銅板性のBOXに収納されています。錆びが生じるとそこから急速に腐食し穴が空いてしまいます。そこから水漏れが生じて漏電などを引き起こすため、塗装などの修理が必要です。
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小動物(へび・ねずみ)侵入対策
内部にねずみやへびなどの小動物が侵入して配線などを噛んでしまうと、短絡や地絡による停電事故が発生します。配管の隙間を充填剤で塞いだり、カバーや網を設置して、小動物の侵入を防ぎます。
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高調波対策
高調波とは、電路や接続機器に悪影響を及ぼす高い周波数を持つ電流であり、ヒューズの溶断やコンデンサのうなりなどを引き起こします。進相コンデンサと直列リアクトルを組み合わせるなどの対策を行います。
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