COLUMN電気の基礎知識

変圧器・補助金のトップランナー更新で省エネ

2023年1月24日
  • コスト削減

老朽化した変圧器、そのままにしていませんか?

「保安点検で“老朽化の指摘”を受けている」
「PCB含有の変圧器を処分できていない」
「前回更新してから25年以上経過している…」
という工場様は意外と多くいらっしゃいます。
変圧器更新には相応の費用が発生しますが、同設備は事業所全体の電気が通過する設備であり、
更新によって大きな省エネ効果を得られる可能性もあります。
PCB含有のリスクだけは要チェック!
・昭和49年以前製造高圧変圧器:処理期限が過ぎています!
・昭和49年以前製造高圧コンデンサ:処理期限が過ぎています!
・平成6年以前製造の絶縁油メンテナンス未実施の高圧変圧器:処理期限は2027年

高圧変圧器で最も思慮しなければならないのがPCB含有のリスクと言えます。
比較的寿命が長い設備だからこそ、含まれているリスクがあります。
また高濃度のPCBだけではなく、低濃度PCBの含有確認・処理期限も設定されています。
少しでもリスクがある場合はチェックが必要です!

変圧器の更新をするなら「トップランナー変圧器」へ

■トップランナー方式というと“良いけど高い”?
⇒制度も定着してきて一般的になりつつあります。■

トップランナー基準という言葉の認知が高まったのは、経産省の補助金の申請要件の一つに加えられた段階かと思われます。
当時は「良いけど高い物」というイメージが先行していたのではないでしょうか。
変圧器に対するトップランナー方式の導入は2006年度がスタート。
その後2014年に基準が見直され現基準となっています。
現在では、様々なメーカーがトップランナー方式の変圧器を製造しており、省エネ性を競っている状況です。

■1999年JIS品とトップランナー品の省エネ性比較■

※三相50hZ500kVA基準負荷率40%とした場合

【油入変圧器の場合】
JIS:1999年と比較して、トップランナー変圧器に更新することで、エネルギー消費効率が49%向上します!
【モールド変圧器の場合】
JIS:1999年と比較して、トップランナー変圧器に更新することで、エネルギー消費効率が50%向上します!

■変圧器更新検討時期は15年~25年程度。
ロス率が低いからこそ複数台統合・サイズダウンなども検討可能です。■

変圧器は電力供給の肝ドコロです。
トラブルにつながらないことを大前提に、確実に電気を供給する為にも適切な更新頻度で保守を行う事が求められます。
また、トップランナー基準の変圧器の場合、エネルギーロスが少ない為に既存変圧器の統合やサイズダウンなどが可能となるケースもあります。
皆様が考えている以上のメリットが生み出せる可能性もありますので、是非早い段階でお声がけいただけますと幸いです。
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