非常用発電機の寿命は何年?更新の目安とは・・・
非常用発電機は、停電や災害発生時に事業活動を支える重要な設備ですが、
普段使用する機会が少ないため、設備の老朽化や不具合に気付きにくいという特徴があります。
実際に、「消防点検は実施しているが更新時期が分からない」「設置から20年以上経過しているがそのまま使用している」「いざという時に本当に動くのか不安」
といったご相談をいただくことも少なくありません。
非常用発電機の寿命は何年?更新の目安とは
🌟多くの部材で構築されている非常用発電機🌟
非常用発電機は、停電や災害時に施設や事業を守る重要な設備ですが、設置したまま永久に使用できるわけではありません。
一般的に非常用発電機の寿命は20~30年程度といわれています。
しかし、設置環境やメンテナンス状況によって劣化の進行速度は大きく異なります。
また、普段は使用頻度が少ない設備であるため、不具合に気づきにくいという特徴があります。
そのため、定期的な点検だけでなく、設備の経年状況を把握し、計画的な更新を検討することが重要です。
【発電機本体の寿命について】
発電機本体は適切な点検・整備を行う事で長期使用でき舞うが、設置から20年以上経過すると各部品の劣化が進行し、故障リスクが高まります。
特に近年は自然災害による停電リスクが増加しているため、「まだ動くから大丈夫」という考え方ではなく、
「非常時に確実に動くか」という視点で設備を評価することが求められます。
【劣化しやすい主な部品】
■ エンジン
長期間の使用により内部部品が摩耗し、出力低下やオイル漏れなどの不具合が発生する場合があります。
■ ラジエーター・冷却装置
冷却性能が低下するとオーバーヒートの原因となり、発電機が停止する可能性があります。
■ 制御盤
電子部品の経年劣化により、誤作動や起動不良が発生するケースがあります。
■ 始動用蓄電池
非常用発電機のトラブル原因として最も多く、定期的な交換が必要です。
🌟実際の非常用発電機始動時トラブルの実例🌟
1. 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)
発生時期: 2013年12月
状況: 早朝に病院全体が停電した際、病院内にあった3台の非常用発電機のうち2台が起動しませんでした。
影響: 人工心肺装置などを使用中の患者がいたため、医師や看護師が手動でポンプを回すなどの緊急対応を迫られました。
幸い医療ミスの被害は出ませんでしたが、日本を代表する高度医療機関でのトラブルとして大々的に報道されました。
原因: 原因は「バッテリー(始動用蓄電池)の劣化」と「燃料のエア噛み(空気混入)」でした。
日頃の点検が不十分だったことが浮き彫りになり、全国の病院に対して緊急点検の通達が出るきっかけとなりました。
2. 徳島大学病院(徳島県徳島市)
発生時期: 2018年3月
状況: 落雷による停電が発生した際、救急外来や集中治療室(ICU)などをバックアップするはずの非常用発電機が自動起動しませんでした。
影響: ICUなどの医療機器は内蔵バッテリーで一時的に持ちこたえ、約20分後に手動で発電機を起動させて事なきを得ました。
原因: 前年に実施した点検の際、作業員が自動起動のスイッチを「手動(オフ)」にしたまま、
元に戻し忘れていたというヒューマンエラー(人為的ミス)が原因でした。
🌟あなたの発電機は大丈夫?更新診断チェック🌟
次の項目に当てはまるものはありませんか?

2項目以上該当する場合は、更新や設備診断を検討する時期かもしれません。
また、非常用発電機は本体が正常でも、制御盤やエンジン部品の供給が終了している場合があり
メーカーによる保守対応が終了すると、故障時に修理できないケースもあります。
設置後20年以上経過している設備は、一度メーカーの部品供給状況を確認しておくと安心です。
非常用発電機は普段使わない設備だからこそ、「まだ動くから大丈夫」と考えてしまいがちです。
しかし、災害時は長時間運転や高負荷運転が求められます。
上記に該当する企業様はお気軽に弊社にお声がけください。
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